京ツカ山と1,158m峰東南尾根。

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 五里山北東の1,158峰の東面は黒々とした植林地に覆われている。だが、十方山ケルン付近からそんな山容を見ると、カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷の間に、十方山林道から山頂まで続く天然林の尾根が残っているのが見える。そこで、以前からこの尾根を歩いてみたいと思っていたので今回決行した。
 細見谷主流へ注ぐタキワケ谷の滝が見えるあたりで十方山林道を離れ、1,158峰主稜へ延びるカネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根尻の笹斜面を直登する。当初のもくろみは残雪を利用して藪尾根を乗り切るつもりであったが、3/17に十方山から見た同尾根の残雪帯は既に消え、笹漕ぎが連綿と続いた。特に猥雑に小枝が張り出したアセビ帯の通過はやっかいであった。
 尾根が緩やかになり左手に冠山が見えてくる頃からブナ・ミズナラ群の林相がより顕著になり、右上方には京ツカ山・1,168m峰、後背には十方山北峰や丸子ノ頭が見えてくる。尾根は笹を掻き分け必死に進むという程ではなく、所どころ笹も浅い場所もあり、ブナ・ミズナラ・リョウブ等の天然林を観察しながらの快適な登りであった。
 1,158m峰と京ツカ山を繋ぐ主稜に到達すると俄然密度の濃い灌木帯となり、藪を潜り抜けるように南の1,158m峰へと向かった。1,158m峰山頂は去年の今頃はまだ広々とした雪原となっていたのに、今年は西側の樹林帯に狭範囲に痩せた残雪があるのみで一面笹と灌木に覆われていた。
 今冬は恐羅漢山の積雪は優に2mを超えていたのにこのありさまだ。だいたい積雪の多い冬はこのあたりは四月の上旬頃まで残雪に覆われているのだが。何でも今年の三月は例年になく記録的な高温に見舞われたとかで、その影響かも知れない。
 それでも、山頂の一角からは北面に期待していた旧羅漢山と十方山が灌木帯を越して遠望できたので、これまでの地道な笹漕ぎも報われた感があった。
 1,076m鞍部付近には焼杉山のマンモスブナを小振りにしたようなブナの大木がある。このブナも樹勢が衰え老木の域に入っている。このブナは京ツカ山へのよい目印となっている。京ツカ山に近づくにつれ藪は愈々濃くなりなかなか山頂が遠く、ペースは一気に落ちた。
 灌木や笹に覆われた平坦な京ツカ山山頂は、三角点の位置が判然としない。二年前に来た時は三角点周辺が刈られていたのに、もう笹が蔓延って空間はなくなっていた。山頂をうろつき三角点位置の目印となる老松を見つけ、尾根頂稜線に沿って南へ数十メートル行くと笹陰に三角点はあった。
 三角点の周辺の笹を鎌で30分位刈ったが、この労力は意外と堪え疲労がどっと増した。三角点を撮ったあと足早にトリゴエ谷を下り、細見谷沿いの十方山林道に出て長い林道歩きの末、国道488号線の駐車地点に帰着した。

「トリゴエ谷より京ツカ山へ」 

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国道488号線854m峠、林道大向長者原線分岐付近。


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ヤマダチ谷左岸、十方山林道岩塔。


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十方山林道、押ヶ峠。


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細見谷右岸十方山林道、山の神祠。


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細見谷支流、タキワケ谷の滝。


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対岸にタキワケ谷の滝が見える付近の十方山林道。


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対岸にタキワケ谷が見える場所から1,158峰東南尾根に取り付く。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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カネヤン原上ノ谷とノブスマ谷に挟まれた東南尾根の状況。


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左上方奥に京ツカ山1,168m峰、右上方奥に丸子ノ頭十方山を見る。


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京ツカ山尾根を見る。


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京ツカ山北尾根の奥に旧羅漢山、右に1168m峰。


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京ツカ山北尾根の奥に旧羅漢山、右に1,168m峰。


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左に1,168m峰、右奥に丸子ノ頭と十方山を見る。


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1,158m峰山頂北より見る旧羅漢山・1,168m峰・丸子ノ頭・十方山を見る。


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1,158m峰、山頂中央部西側の残雪帯。


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1,158m峰、山頂中央部東面の笹原。


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1,158m峰、山頂中央部東面より見る冠山・寂地山。


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1,158m峰山頂から1076m鞍部へ至る尾根。


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1,158m峰山頂から1076m鞍部へ至る尾根西側にあるブナ。


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1,158m峰山頂から1076m鞍部へ至る尾根から見る京ツカ山南尾根。


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1,158m峰山頂から1,076m鞍部へ至る尾根から見る京ツカ山南尾根。


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1,076m鞍部南のブナ。


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1,076m鞍部。


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1,076m鞍部から京ツカ山南尾根へ。
主稜に雪溜まりがあり笹が倒れていたので一時的に笹漕ぎから解放された。


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1,076m鞍部から京ツカ山南尾根へ。


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1,076m鞍部から京ツカ山南尾根へ。


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京ツカ山南尾根から見る十方山。


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京ツカ山山頂南肩。


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京ツカ山山頂三角点のランドマーク老松。


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京ツカ山山頂三角点地点伐開前。


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京ツカ山山頂三角点地点伐開後。


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京ツカ山三角点 2018/3/30 13:24


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京ツカ山山頂北のトリゴエ鞍部。


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京ツカ山山頂北からトリゴエ谷に下る枝尾根。


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トリゴエ谷上流部。


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トリゴエ谷、二段ノ滝。


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十方山林道へ降りた地点、左にトリゴエ谷口、右は細見谷本流。


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十方山林道沿いの細見谷渓流。


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十方山より見る京ツカ山。


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1158峰京ツカ山概念図。

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